ドライバーのスペックを考える
そして、現在のルールや市場で販売されているドライバーのスペックを考えると スマッシュ・ファクターは理論上 1.494 が 最大値になるという説があり、そうした説、または、類似の考え方が業界では支持されている。つまり、人気ゴルフクラブドライバーで上手くボールを打てば そのボールの初速は ヘッド・スピードの 1.5倍近いスピードになるが、それ以上にはならないと言うことである。例えば、同じヘッド・スピードであれば クラブヘッドの重量の重い方が スマッシュ・ファクターは大きくなるから、体力に自信のある人には 安定性と飛距離 という両面から 重いクラブがオススメである。しかし、重くなり過ぎれば ヘッドスピードが思うように上がらなくなるという理屈で、ミズノJPX800ドライバーに限って言えば、そのヘッドが 210g を 少し上回るくらいのものが マックスになる。また、ご存知の通り、SLEに係わるルールの改定で 近年、反発係数が一定の値を超える 高反発モデル は不適合となり、正式競技のルール上使用が禁止された経緯があるが、この COR が 0.830 以下になり スマッシュ・ファクターは 1.50 を超えなくなったと言われており、実際のフィールドでは ほぼ そうした状況になっており、殆どのツアープロのドライバー・ショットのスマッシュ・ファクターは 1.48 - 1.49 に収まっているようだ。
一方、スマッシュ・ファクターの大小に影響を及ぼすのが アタック・アングル、即ち、タイトリスト910D2ドライバーロフトとスイング軌道によって決まるフェース面とボールがインパクト時に衝突する角度である。勿論、エネルギーの伝達効率 ボールとフェース面が出来る限り 直角になることで 良くなる訳だ。そして、一定の、または、最大のボール初速を得るためには この アタック・アングルについても 研究する価値があると言うことである。